「うちの子、言葉遅いかも?」家庭でできることばの支援をまるっと紹介します!

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子育てしている中で、子どもの「ことばの発達」について気になったことが1度はあるのではないでしょうか?

乳児期を過ぎ、「もっと子どもとコミュニケーションをとれるようになりたい!」と望んでいるお母さんにとって、最も待ち遠しいのがことばの発達だと思います。

幼児期の育児支援をしている中で、「ことばの遅れ」についての相談はダントツで多いです。

「同年齢の子と比べて、ことばに幼い部分があるんです…」
「わたしは気にしていなかったけど、親戚にことばの遅さを指摘されました」

などと、相談に来てくださるお母さんたち。

ことばは、発達の過程が見えやすいため、同年齢の児と比べてしまうことが多く、親戚などにアレコレと指摘されることもあるため、お母さんたちはとても疲れています。

「まだ幼いので個人差が大きい時期ですよ」や「しばらく様子をみましょう」と言うだけでは、その場しのぎの気休めにすぎないな、と日々感じるのです。

様子をみるって言っても、どこをみろっちゅーねん!
子どもの様子なら毎日見てますけど?!

と思うのも当然のこと。

今回は、

こどものことばの発達の様子を見守るときのポイント

家庭で簡単に取り入れられることばの発達の促し方

の2つについて、育児支援の場でお母さんたちにお伝えしていることをご紹介しようと思います。

文中の「お母さん」という表現は、お父さんの場合「お父さん」と読み替えて読んでもらえるとうれしいです!

発達の「標準」を気にしすぎないで

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ことばの発達について説明する前に、一つだけ頭の片すみに置いておいてほしいことがあります。それは、発達の目安についてです。

育児書などには、ことばの発達の目安が書かれています。これは、「とてもとてもとても言葉がはやい子」と「まあまあはやい子」「ふつうの子」「ちょっとゆっくりした発達の子」「ゆっくりのんびり発達していく子」の平均です。

でも、多くのお母さんたちは、発達の目安を最低限クリアしなければならない壁のようなものに捉えてしまっていることが多いと感じます。

発達の目安は平均をとったものなので、およそ半数の子どもは「標準」に達していないのです。

わたし自身、健診場面でも、ことばの発達は本当に個人差が大きいと感じています。1歳6ヵ月〜2歳で、ことばらしいことばが出ていない場合も多くあります。そういう場合でも、ことばの理解ができていれば、3歳頃までに急速にことばが増えてくることがほとんどです。

なので、自分の子どもの発達を「発達の目安」と比べて不安になる必要はないのです。

ことばの発達をチェックする際の4つのポイント

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「ことばが遅いのかな?」と感じたときは、ことばの数や発音だけではなく、ことばの基礎となる力が発達しているかをチェックしてみましょう。その際に注意して見てもらいたいポイントが4つあります。

以下の4つをチェックしてみて、「何となく大丈夫かも^^」と思えれば、ことばの発達がゆっくりしているだけ、ということです。あまり心配せずに今まで通り生活をしていきましょう。時期がくれば、ことばは自然と伸びていくので、ぜひどっしりと構えていてほしいと思います。

①さまざまな音に気づくか
②よく声を出すか
③こちらの言うことを理解しているか
④まねをするか、人とコミュニケーションをとるのがすきか

「ちょっと心配なところがあるな」「引っかかるポイントがあるな」と思えば、以後の記事を読んで、取り入れてみたい工夫があれば取り入れてみてください。

①さまざまな音に気づくか

声がじょうずに出せますか?
・何か見つけたときに「アー」などと声をだす
・要求があるときに声を出す
・遊びながらゴニョゴニョ言っている
・テレビの歌やフレーズを言おうとする

③こちらの言うことを理解しているか

簡単な指示をすると、こちらの言っていることを理解できていますか?
・「〜持ってきて」と言ったときに指示通りのものを持ってくる
・「パパどこ?」と聞くとお父さんの方をみる
・「お出かけするよ」と言うと靴をはこうとする

家庭の中では、毎日同じ環境で生活しているため、いつもの習慣や雰囲気でお母さんの言っていることを察することができます。この場合、ことば自体が分かっていなくても、お母さんの指示に従うことができてしまうのです。

たとえば、家の中でお母さんが買い物バッグを持って子どもに「でかけるよ」と声をかけたとします。その場合、子どもがスムーズに玄関に行って靴をはいたとしても、お母さんの「でかけるよ」という声かけに反応したのか、お母さんが買い物バッグを持ったことで「外に出る」と分かったのか判断が難しいのです。

そのため、家の外でいつもと違う環境になったときに、本当にことばが理解できているのかをチェックすることが大切です。公園に行ったときに「ゴミ箱にごみを捨ててきてね」などの簡単な指示を出して確認してみましょう。

④まねをするか、人とコミュニケーションをとるのがすきか

おとなの真似をしますか?おとなと関わるのがすきですか?
・親がしていることのまねをする
・テレビで見ていることのまねをする
・追いかけられたり、くすぐられたりすると喜ぶ
・こけたときなどに親になぐさめてもらおうとする
・要求があるとき、伝えようとする

家庭で簡単に取り入れられることばの発達の促し方

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前の項で、「耳」や「のど」に関して心配なことが浮かんだ場合には、家庭内でのケアだけでは難しい場合もあるため、病院を受診することも視野に入れてみましょう。

ここでは、
①ことばの理解
②発音
③まねする力・コミュニケーション

に焦点をしぼって、家庭でできることばの発達の促し方を紹介します。

ことばの理解を伸ばす

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お世話をしながら話しかける

いつも通りの声かけで十分ですよ
「ことばを伸ばすためにどれだけ声かけが必要なんだろう?」「どんな声かけをすべきなの?」と悩んでいるお母さんは多いです。わたしは、「ことばの発達には、お母さんたちが日常生活の中でしている声かけだけでも十分です」とお伝えしています。

服を着替えさせたら「ハイ、でっきあがりー♪」や、水の入ったコップを持って移動しているときに「そーっと。落とさないようにね」など、明るい・優しい声かけをしてくださるお母さんも多く、ありがたいことだなあと思います。このように、楽しい雰囲気での声かけを意識してみるとGOODです。

けれど、いつも楽しい声かけをしようと思うと、疲れてしまう場合もあると思います。こちらの余裕があるとき、気が向いたときだけでいいのですよ。

子どものしていることをことばにする

いつもの声かけ+ちょっと詳しく!
今、子どもがしていること、見ているものを意識してこちらがことばにしてあげるだけでもよいのです。

例えば、子どもがミニトマトを食べようとしているときに、「赤いトマトの緑のヘタをとろうね」などと、ことばをかけてみましょう。普段の生活ではそれほど詳しく子どものやっていることを言葉にしてあげることはないと思いますが、ことばの刺激が増えるのでGOODです。

子どもがテレビを見ている際に一緒に番組を見て、「わんわんが水で遊んでるね」など、見ているものをことばにすることも同じ効果があります。

目で見えるものとことばを合わせる

いつもの声かけ+目で見えるもの
話しかける際に、ジェスチャー絵カードをみせながら話してみましょう。目で見えるものが加わることで、よりことばを理解しやすくなります。子どもがことばで表せないことがあっても、ジェスチャーで補いやすいので、コミュニケーションもとりやすくなります。

ジェスチャーの例としては、「ベビーサイン」というものがあるので参考にしてみましょう。ベビーサインとは、手話やジェスチャーを使って会話をし、ことばの発達を促していく方法です。
ベビーサインを使えるようになることによって
①親子の絆が深まる
②子の要求が分かるため、親のフラストレーションが減る
③ことばの発達を促す
④痛み・発熱などの健康状態が分かる
などのメリットがあります。

発音を伸ばす

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最初は赤ちゃんことばから

赤ちゃんことばで、コミュニケーションの基礎を!
幼いときはあごや口のサイズが小さく、舌が自由に動きません。そのため、発音がじょうずでないのは当然のこと。幼いうちは、赤ちゃんことばをたくさん使ってあげるのがことばの発達によい影響を与えると思います。

赤ちゃんことばは、「くり返しが多い」「聞き取りやすい音でできている」「発音しやすい音でできている」などの特徴があります。

ジャンプをしたときに「ピョンピョン」、物を運んでいるときに「ヨイショ、ヨイショ」など、子どもの動きに合わせて発音しやすい言葉をかけてあげましょう。リズム感のある擬音語や擬態語を使って、楽しみながら声をかけることで、ことばでのやりとり楽しさを育むことができます。

赤ちゃんことばは発音しやすい音であるため、意思表示の幅が広がります。子どもの言いたいことや要求が分かりやすく、お母さんのフラストレーションも軽くなります。

口をつかう遊びをする

口の筋肉・神経をきたえよう!
口の周辺の筋肉が弱いと、2歳頃になってもよだれが多いことがあります。よだれがたれていることが多ければ、口の周辺の筋肉や神経を鍛える遊びを取り入れてみましょう。シャボン玉、風船を膨らませる、ろうそくの火を吹き消すなど、さまざまな遊び方があります。

食べ物をよくかむようにさせる

食べ物をよくかんで食べさせよう!
口の周辺の筋肉や神経を発達させるため、食べ物を丸呑みさせず、よくかむようにさせましょう。次々と口の中に入れてしまう子には、食事を小分けにして少しずつ出すなどの工夫をしてみるのもおすすめです。

また、よくかまないと食べれないようなせんべいなどのお菓子、お肉などを食べさせてみてもよいと思います。子どもが嫌いでなければ、するめなども効果的です。実際にわたしは、1歳の娘によくするめをはむはむさせていました。

指先をつかう遊びを取り入れる

指先を使う遊びでことばの力を伸ばす!
脳の中で、手の神経を支配する領域と口周辺の神経を支配する領域は近いと言われています。そのため、発音が苦手は子どもは手先も不器用なことが多いです。手先の器用さと口周辺の筋肉・神経は一緒に発達していくため、指先を使う遊びを取り入れることで、発音も鍛えることができます

特におすすめなのは、手遊び歌です。指先を使うと同時に歌も歌うため、耳からことばの刺激を入れることができます。親子で楽しみながらできるので「一緒に活動する楽しさ」もあり、社会性も伸ばせるというメリットもあります。

手遊び歌がすきな子もいれば嫌いな子もいるため、子どもが楽しめそうな場合に取り入れてみてください。

また、お手伝いにも発達にいい刺激がたくさん含まれていると言われています。お手伝いの中には、野菜の皮むき、包丁で具材を切る、洗濯物をたたむ、果物のへたをとる、など指先を使うものが多いです。

わたしも、娘が簡単なことばが理解できるようになった1歳代後半ぐらいから、一緒に包丁をつかった料理をしていました。「これなあにかな?」「トマト、赤いね」など、声をかけながら一緒に切ることで、楽しみながらコミュニケーションをとることもできます。ゆとりがあるときに、一緒に料理してみると楽しいですよ!

言い間違いをしたときにこちらがどう対応すべきか?
小さいときには、「めがね」を「ネガメ」などと言い間違える、「りんご」を「…ご」と語尾しか言わないなどということがよく起きます。このような言い間違いは成長とともに自然と解消されるため、時期をゆったりと待ちましょう

対応としては、さりげなく「めがねがあるね」「りんごだね」などと声かけしてあげるだけで十分です。訂正させようと意気込んで「め・が・ねだよ、はい、言ってごらん?」などと言うと、子どもも緊張して苦しくなってしまうこともあります。こちらも肩の力を抜いて、自然に、楽しく習得させましょう。

まねをする力・コミュニケーション力を伸ばす

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指さしを促す

指さしがことばの基礎になります
「ちょうだい」や「食べる」などの簡単なジェスチャーの意味を教えて、少しずつ理解してもらいましょう。それが徐々にできてきたら、自分の意思を伝えるための方法として指差しがあることを教えていきます。何かほしそうなものがあれば、まず手を添えて指さしを誘導し、それからほしいものを渡すようにします。

人と遊ぶと楽しいという経験を多くもたせる

子どもが好きなことに付き合ってあげましょう!
子どもとのコミュニケーションが難しいと感じる場合は、子どもの興味があるおもちゃ・好きな遊びのなかでやりとりをするのがベストです。例えば、子どもがミニカーを持っているときは「パトカーだね。ウーウー」などの声かけをして、やりとり遊びにつなげていきましょう。

テレビをつけていると会話が少なくなりやすいので、できるだけ消す時間をもつことも必要です。テレビをつけているときは、ゆったりと話しかけながら一緒にみてみましょう。

からだ全体をつかった遊びを一緒に楽しむ

からだ全体をつかって発達をうながそう!
座ったままおこなう遊びも大切ですが、からだ全体を使った遊びも発達には効果的です。

こちらも一緒に遊びを楽しむことで、人と関わって遊ぶことの楽しさが分かってきます。次第に「もっとやって」と求めてくるようになりますよ。NHKの「おかあさんといっしょ(あつまれ土曜日!)」でやっているような、からだ全体で触れ合う親子遊びがオススメです。

からだ全体を使った遊びには
・追いかけっこ
・タカイタカイ
・親が馬になって子どもを上に乗せる
・おんぶをして歩く
・子どもの脚をもって逆さにしてブラブラ
・抱きしめる
などがあります。

年上の子どもと一緒に遊ばせる

お兄ちゃん、お姉ちゃんからはいい刺激がいっぱい!
同年代のお友達だと、お互いにマイペースなためじょうずに遊べないことがあります。おとなや年上の子どもと一緒に遊ぶことで、わがままも許容してもらえたり、意をくんで遊んでもらえる体験ができます。年上の子どもとしっかり関わることができるようになると、同年代のお友達とも徐々に遊べるようになってきます。

おわりに

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子どものチェックするポイント、ことばを伸ばす上で、家庭でも簡単にできる工夫をいくつか挙げてみました。簡単にまとめてみましょう。

ことばの発達の基礎となる4つのポイントをチェックする
 ①さまざまな音に気づくか
 ②よく声を出すか
 ③こちらの言うことを理解しているか
 ④まねをするか、人とコミュニケーションをとるのがすきか

家庭で簡単に取り入れられることばの発達の促し方
 ①ことばの理解を伸ばす
 →子どもが目で見ているもの、行動していることに対応した声かけをする
 ②発音を伸ばす
 →口周辺の筋肉、神経を鍛える・指先を使った遊びを取り入れる
 ③まねをする力・コミュニケーション力を伸ばす
 →子どもが「楽しい」と思える活動を一緒にする

以上に書いてきたことで、「やってみたい」と思う項目があれば、親御さんの余裕があるときにゆるゆるーと取りかかってみてください。この記事が、子どもの発達に悩む親御さんのヒントになるとうれしいです^^。

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この記事を書いている人 - WRITER -


起業アドバイザー。臨床心理士、アロマセラピストとして子育て中のお母さんを支援する仕事もしています。2児の母。「親もチャレンジしよう!」をコンセプトに、起業・ブログ・SNS・子どもの発達・親のストレスマネジメントについての情報を更新。ジェンダーと知育にアツいです^^

西 なぎさ

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