友達の輪に入れない子ども、親としてどう対応すればいい?
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友達の輪に入れない子ども、親としてどう対応すればいい?
こんにちは、なぎさです!
今回は子育て相談でよくある質問、「友達の輪に入れない」について回答しました^^
お子さんが、「友達の輪に入れない」のを目の当たりにしてしまったときは、親としても切ないですよね。
そんなときこそ、何が原因や障害になっているのかを考えてみると、お子さんに対する理解も深まります。
友達の輪に入れない
幼稚園に行き始めた娘が、なかなか友達の輪に入れません。
みんなが仲良く遊んでいるところに自分から入っていけないみたいで、遠くで眺めたり、違う遊びをしています。
これから大丈夫かなぁ?
わたしもユキちゃんがお友達とうまく遊べない場面を見て切なくなったときがあったなぁ
なぎさ
ユキちゃん
何が原因になっているか考えよう
「友達の輪に入れない」といっても、原因はお子さんによって違います。
お子さんの様子を観察したり、本人や先生の話を聞いたりして、子どもにとっての障害があるようであれば、それを取り除いてあげる工夫をしてみましょう。
こちらの記事では、子どもが「友達の輪に入れない」原因と解決のヒントをいくつかご紹介します^^
「うちの子が友達の輪に入れない原因はコレかも!」と思うものがあれば、ぜひ解決のヒントを生活の中で取り入れてみてください。
発達の段階がまだ十分でない
子どもは、発達の段階に応じて、だんだんと友達と遊べるようになっていきます。
初めから友達と遊べるわけではないんですね。
子どもの遊び方は、
- 自分は参加しないけど、人の遊びを見ている時期
↓
- 一緒に遊ばないけど、友達と同じ遊具や道具をつかって遊ぶ時期
↓
- 友達と一緒に遊ぶ時期
という風に変化していきます。
友達の遊びを遠くからじーっと見てるのも、「傍観的遊び」と言って、子どもの大切な遊びの一つです。
3、4歳くらいの子どもの遊び方は本当に多様で、自分から積極的にお友達を誘う子もいれば、傍観的遊びを楽しんでいる子もいます。
個人差はありますが、ほかの子の遊びに自分から「入れて」と言うことができるようになるのは、およそ4歳半くらいです。
ですので、3歳くらいで「入れて」と言えないからといって心配することはないんですね^^
親は心配していたけど、子どもの方は発達段階に応じた遊びをしっかりやっている、ということもありますので、今どの発達段階にいるのか考えてみることも大切ですね。
親だからこそ心配しちゃうんだけど、子どもは自分なりに成長してるんですよね
なぎさ
騒がしいところが苦手?
「友達と遊ぶのが苦手」というよりも「騒がしい場が苦手」という子もいます。
子どもが騒がしさに苦手感をもっているのに、親御さんが無理やりその状況に慣れさせようとすることも多いですが、それはあまりおすすめできません。
嫌な経験が積み重なると、友達と遊ぶこと自体にも拒否感をもってしまうことがあります。
原因をしっかりと考え、苦手を克服するというよりは、苦手な感覚を軽くしていく工夫をしましょう。
たとえば、集団での活動に参加させるときには、他の子どもが集まる前の静かなときに目的地に行って、徐々に場に慣れてもらうのも有効です。
もしくは、環境を調整して、「静かな部屋を用意する」ということもできます。
その他にも、イヤーマフをするなど、小物をつかって苦手な感覚を軽くすることもできます。
環境調整には、周囲の協力が必要な場合があるので、事前に園の先生などに連絡をしておきましょう
なぎさ
活動に苦手感がある
友達との遊びの中にうまくできないことがあると、自分がうまくできないことを心配して、友達と遊ぶことを避けている場合があります。
そんなときは、家庭で似たような活動に取り組んでみましょう。
子どもが絶対にできそうな簡単なものから始めて、「できた!」という感覚をもたせながら、少しずつ難しいものに挑戦するように誘導していきましょう。
家庭で「できた!」という感覚をもてたことが自信につながっていき、お友達と遊ぶことにも抵抗が少なくなるかもしれません。
わたし自身は、友達との遊びは、本人がいやなうちは無理に参加させなくていいんじゃないかなと思います。
一人遊びが好きな子もいますし、友達の輪に入れないことを気にせずにマイペースで楽しんでいる子もいるからです^^
まわりの子と同じじゃなくても、その子が「楽しい」と思える活動をしていくことが大切かな、と思います
なぎさ
親から離れるのが不安?
友達の輪に入れない子どもの中には、親御さんと離れることを不安に思っている子もいます。
そういった場合は、「親御さんが近くにいる状態で友達と遊ぶ」ということができているかを確認します。
それができている場合は、しばらくの間、親御さんが近くにいる状況で遊ばせてから、次の段階に進みます。
親御さんが近くにいても友達と遊ぶことが難しい場合には、まず親御さんとしっかり遊ぶ体験を増やすということも必要です。
親御さんとしっかり遊ぶ体験を重ねることで、他の場所でもしっかりと遊ぶことができるようになっていきます
なぎさ
相手の気持ちや行動がわからなくて不安?
「自分が友達に受け入れられるのか」ということを不安に思い、友達の輪に入るきっかけをつくれない場合もあります。
そういう場合は、親御さんが友達の輪に入るための仲介役をしましょう。
そうやって「受け入れてもらえた」という経験を重ねていけば、自分から「入れて」という勇気もわいてきます。
また、同年齢の子どもが相手だと、気持ちや行動に予測がつかないので、不安に思っている場合もあります。
そんなときは、親や周りの大人、年上の子どもとしっかりと関わらせてみると、次第に同年代の子どもとも遊べるようになってきます。
年上の子どもは、ある程度、年下の子の意図や欲求をくみながら遊んでくれることが多いです。
「楽しく遊べて」「お手本にもなって」「言葉の刺激もたくさんある」など、年上の子と遊ぶことは発達にいい影響がたくさんあります。
「入れて」と自分で友達の輪に入るきっかけをつくれることも大切ですが、それよりも友達や周りの大人と楽しく遊ぶことの方が大切です。
そのために協力できることはしていきましょう!
なぎさ
さいごに
自分の子どもが「友達の輪に入れない」のを目の当たりにしたときは、親としても切なくて悲しい気持ちになってしまいますよね。
しかし、その原因を探して、少しずつ改善していくことは必ずできます。
心配しすぎず、おおらかな気持ちで子どもに寄り添っていきましょうね^^
こちらの記事で参考にした本
鴨下 賢一,中島 そのみ,立石 加奈子 中央法規出版 2013-08
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