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母が0歳と2歳を連れて1時間40分の新幹線に乗る場合の工夫

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0歳児、2歳児、4歳児の3児の母。臨床心理士とWebコンサルタントの2足のわらじ。「自然に学べる環境づくり」について勉強中。教育・発達・おもちゃ分野でのWeb集客やライティングのお仕事をお受けしています。
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子連れ帰省に際して、親が対峙せざるを得ない困難の一つに移動が挙げられる。
車、バス、電車、新幹線、飛行機、どのような手段であっても長時間移動を苦痛に感じている人は多いだろう。公共交通機関などでは、周囲の目もあるためなおさらである。

わたしは、新幹線で実家に帰省することが多い(パパ抜き)。初めて0歳の娘と2人で新幹線に乗車した際は、1時間40分のうち1時間25分を新幹線の連結部で過ごした。もちろん立ったまま。もちろん抱っこ。

その反省を踏まえ、子連れ公共交通機関に対する姿勢を完全に新たにした

準備を整えたことで、気持ちにゆとりができたと同時に、連結部にGOする回数と時間が劇的に少なくなった

今回もまた、娘の保育園退園を機に実家に帰省した。それにともない、娘(2歳)、息子(0歳)を連れて片道1時間40分の新幹線と対峙したので、ここに記録したい。

この記事が、子連れ新幹線初心者の方々のささやかな手助けになれば、と思う。ちなみに、わたしが子2人を連れての新幹線に乗車したのは2度目。子連れ新幹線は10回以上である。

事前チェックと準備

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今回は岡山ー博多間の1時間40分。これは短いようで子連れにはすごく長い時間だ。快適な新幹線タイムを過ごすために、準備段階には力をいれたいところ。事前準備を制するものが子連れ新幹線を制するのだ。

タイムスケジュール

まずは、いつ新幹線に乗車するか。今回の帰省では、空いている時間帯に自由席を狙う。新幹線では、料金を支払って乗車するおとな1人につき、2人までの乳幼児は無料。一方で指定席になるとこどもも有料。そのため、リーズナブルな自由席で。岡山ー博多間は、2席は確実に確保できる予想。新幹線がかなり空いているときはもしかしたら3席確保できるかも。

もちろん年末年始などのピーク時には必ず指定席で2席は確保。

インターネットで新幹線の混雑状況をさらっとチェック。
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午前中は比較的子どもの機嫌がよいので、できれば午前中には乗車しておきたい。「下り」を見てみると、10時頃から乗車率がだんだん下がってくる。今回は11時頃に乗車できるように、タイムスケジュールを決めていく。

持ち物のプラスマイナス

持ち物に関しては、プラスとマイナスのバランスが非常に重要。パパ抜きで子ども2人を抱える母としてはとにかくできるだけ身軽で臨みたい。しかし、子連れゆえ持参すべき荷物も多い。
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新幹線内に必要のない衣類などの荷物はゆうパックで事前に送っておく。第二子が生まれる前は、抱っこひも+スーツケースでも十分対応できた。しかし、子どもが2人いる場合は、抱っこひもに0歳+片手に2歳というスタイルになる。有事のためにもう一方の片手は空けておきたい。

もちろん、プラスで持っていきたいものもある。1時間40分は子どもにとってはかなり長い。大人の集中力が50分程度であるのに対し、2歳児の集中力は10分程度である。大人は授業を2個受けている程度。子どもからすると授業10個分。工夫は必然である。

まず思いつくのはおやつとジュースだ。前日にスーパーに行って、子どもに選ばせる。
見たこともないグミを持ってきて「ユキチャンコレガイイ!!!」と離さない。グミ自体食べたことがないのに、「コレガイイ」と言って離さないので、仕方ないので購入。

次におもちゃ。0歳児にはカシャカシャと音のするおもちゃと布。2歳児には、折り紙、ぬり絵、100均のシールブック、結婚式の2次会であてたiPadを持参。おやつとおもちゃをリュックに入れて持たせると、2歳児がご機嫌になるのもいいところ。

授乳と排泄

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2歳児のトイレと0歳児の授乳&おむつ換えも乗車前にすませておきたい。乗車時間は1時間40分なので、運が良ければトイレも授乳もオムツ換えも1度もしなくていい。最善をつくすため、2歳児のトイレ時には「もっとでるよ!」と言って松岡修造ばりに叱咤激励をしておいた。

いよいよ新幹線に乗るよ

九州新幹線さくらの自由席1〜3号車の2号車を狙い、先頭に並ぶ。さくらはのぞみより座席にゆったりとしたスペースがあるので、母のお気に入りだ。新幹線が空いていたので、狙い通り2席の確保に成功した。

序盤は持参したおもちゃで対処

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できるだけ機嫌が悪くならないように、靴、靴下、上着を脱がせる。その後は、2歳児対策のため、折り紙、ぬりえ、シールなどのおもちゃを次々と出していく。これである程度の時間を過ごすように願う。ちなみに、親子で気持ちが乗ったときは15分くらいは遊べるが、おもちゃを出しただけで「他ノスルー」と言い出すときもあるので、期待しすぎるのは危険だ。

幼児が大きな声を出すとき

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おばあちゃんちに行くということでテンションが最高潮の2歳児。必然的に声がデカイ。ホームでは気にならなかった声も新幹線の車内では響く。

「ユキちゃん、ちっちゃい声で話そう」と言うと、「なんでー?」と聞いてくるので、最近は「大きい声を出すと、みんなお耳イタイイタイだからだよ」と答えるようにしている。

「ねんねしたい人もお仕事したい人もいるからね」とも加えて説明するが、理解したかは不明。ちなみに、通路をはさんで隣のおじさんが寝ていたのだが、彼が起きた瞬間、うちの2歳児は「ア!オキタ!!!!!」と大声で叫んだ。

テンションが高いときは、ちっちゃい声で話すゲームをする。ちっちゃい声でお互い耳元で話すという我が家のゲームだ。「ママはユキちゃんがス・キです」と娘の耳元で愛を囁くと、それだけでご機嫌になることもある。

乳児のぐずり

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言葉の通じない0歳児は、2歳児にも増してやっかいな存在だ。基本的には抱っこしているのだが、抱っこしたままというのも姿勢が固定されて不快な様子。ぐずり始めたので、2歳児を抱っこし、もう片方の席に0歳児を寝かせる。加えてからだのマッサージや脚の体操を施すとご満悦の様子。2歳児も普段はあまりできない抱っこにご機嫌。

我が家の0歳児にはも効果的だ。布を顔にさらっとかけると、「ヒィィィィィィ」と言ってひきつるように喜ぶ。大きい布ならば、からだにふわっとすれば、ぎゅっとしたりバタバタしたりして遊ぶ。

中盤で出すお菓子

お菓子は序盤に出さず、機嫌が悪くなる中盤に出すのがいいと思う。2歳児がお菓子を食べたいと言うので、前日に買ったグミを出す。魅力的なキラキラピンクのパッケージに目を輝かせる。しかし、一口食べるやいなや「コレ、モウイラン」と機嫌を悪くする2歳児。初めて食べたグミの味はどうもお気に召さなかったようだ。しかし、母もその程度のことは予想内なので、もう一つお菓子を買っておいた。
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極細プリッツである。2歳児は初めて食べるのだが、なかなか味が気に入った様子。極細ゆえにポリポリという音も小さい。満足するまでに何本か食べるので時間を稼げるのもGOOD。これからは我が家のおやつの常連になりそうな予感。

親が疲れたときのiPad

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1時間40分という短い時間だが、親も疲れる。1回くらい休みたいのが正直なところ。こんなときはiPadである。iPadのアプリを使うと録画したTVをダウンロードしてオフラインでも見れる。簡単に転送でき、どんな場所でも好きな動画が見れるので我が家ではそれを採用している。15分はいないいないばあに子どもを託す。これで、わたしもしばし休憩。

終盤、何もないときのおてて絵本

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もう何も出すものがないときに有効なのが「おてて絵本」だ。NHK教育テレビ「みいつけた!」で最近はよく見かける。両手のてのひらを広げて本にみたてる。そして、空想のお話を展開するという遊び。何もないところでも子どもと楽しくコミュニケーションができるので、これも採用。

病院の待ち時間に暇をつぶすものがないときにも便利。寝る前に、わたしが物語風に一日の振り返りをして子を褒めたり、明日の予定を話すこともある。

うちの2歳児は「ユキちゃんは、青のフウセン、アメくんは黄色のフウセン、おじいちゃんとおばあちゃんはピンクのフウセン」といつもなぜかフウセンの話をする。「ママは?」と聞くと「ママハチャイロノフウセン」と。(※チャイロはパパがうんこの色と教えている色だ)

おわりに

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とにもかくにも準備だ。

子の最も機嫌のよい時間を選び、排泄を済ませ、最も機嫌のよい格好で臨む

荷物を極力少なくし、母にかかる負担は最小限に

新幹線乗車後は、わたしは
序盤:おもちゃ
中盤:お菓子
終盤:iPadとおてて絵本

で乗り切っている。

子連れ新幹線初心者の方々の心の負担が少しでも楽になることを祈っている。

子連れ新幹線には苦労もあるが、
実際には周りの人はとても温かい声をかけてくれることが多い。

心の負担が軽くなれば、子連れ新幹線もなかなかいいよ。

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